■シリンダーヘッド及び鋳鉄パーツ溶接加工■

鋳鉄製のシリンダーヘッドなどの溶接加工作業を行っております。

鋳鉄ヘッド修理のお問い合わせがありますが、他加工業者でリペア作業を依頼したら製品が使えなくなった、もしくは
リペア作業を受けて貰えないといった方が殆どです。
鋳鉄の溶接はとてもシビアでアルミキャストパーツとは比較にならないほど難しい作業です。現在までアルミキャスト
パーツのリペア・改造などの溶接は慣れもありますがほぼ無難に完了しております。しかし、鋳鉄製品の溶接棒が一般
には出回っておらず(アルミ溶接棒は種類が多いですが出回っています)当社もいろいろ探しやっと溶接棒を入手し作業
しております。
探し回って入手できた溶接棒は原子力発電鋳鉄部品の溶接用に製造メーカーさんが製作した溶接素材棒でした。
溶接棒がなくなり次第、鋳鉄の溶接加工は終了となります。
ご依頼時、ご注意いただきたいのが溶接作業を施してもリペアが完了できるといったお約束ができません。
鋳鉄の素材性質上、リペアする素材にオイルやLLCなどの不純物が浸透しそれが原因でそれぞれの素材が溶け合わない
状態になり密着するような状態にはならないのです。
もちろん、当社では様々な工程で作業するのですが1/3もしくは1/2ほどの確率でNGが出てしまいます。
作業を請負った場合の結果がNGでも最低工賃をご負担いただくようになりますのでご了承ください。

参考画像を掲載いたしますので作業工程をご理解いただいてからご依頼いただけますようお願いいたします。


■バルブシートのクラックリペア■

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●IN/EXバルブシート部のクラック

クラック箇所をクラックがなくなる個所までリューターで少しづつザグリます。
 
やはり溶接工程で不純物が湧いてきましたのでその箇所をリュータ ーで再度ザグリ溶接を再開します。


この工程を面倒ですがコツコツ繰り返し作業を進めます。





■クラック部再発見!!■

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●恐れていたことが・・・ 

一般的に(アルミキャスト製品もそうですが)ヘッド等にクラックが発生するということはそれなりのストレスが有ったということなんです。

シートリング部の溶接時の熱で別の箇所のクラックが浮き彫りになりました。

バーナーで熱を入れて再チェック。

熱を入れるとはっきりクラックを確認することができました。



■リートシング部の荒研磨■

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●溶接後の荒仕上げ

シート研磨加工する余分な肉厚を付けて完了です。

このヘッドのシートリング部の溶接は問題のない

(100%ではないですが)再使用可能な状態になったわけです。

ここまでの工程はかなり地味な溶接作業です。

■クラック箇所のザグリ■

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●クラック箇所のザグリ結果/シリンダー2番・3番の箇所

クラックの元まで削り取らなければ溶接ができません。

少しづつ削り取りますがかなりクラックの元が深い場合は状況

にもよりますが作業を中止する場合もあります。

理由ですが、トータル的なダメージが他の箇所にダメージを与

える状況、こちらで判断させていただきます。

アルミキャストも同様ですので下作業(クラック調査)を施し

他の箇所は多大なしわ寄せが出るような場合はお勧めしません。

※溶接作業で取付け面が異常に変形する場合。

※OHCやDOHC等ヘッドでカムメタルアライメントが狂う場合。

(アルミキャストも含めた注意事項です)

『 当ヘッド作業では 』

クランクの元がここまで深かったです・・・

すごい深さですね。

まだリペア可能な領域ですので地道に不純物の諸問題を避けつつの作業です。

 

■ヘッド面クラック修理完了■

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●てんこ盛り状態で完了しました。

上のザグリ加工からザグリ箇所をここまで盛る溶接作業は鋳鉄

だけに根気が必要です。

アルミキャストですとここまで幾度も修正をすることが無いの

ですが溶接時の気泡(鋳造製品はお約束です)ができる度に修正

処理をします。

燃焼室の後加工ができるように余分な肉厚を付けます。

最後に溶接部の荒削りをし確認後、完了となります。

小さなぶつぶつが有りますが加工上、仕方ない状態です。

 

 

■アルミキャスト(鋳鉄も同様)製品リペア作業■

■アルミキャスト素材の修理等の作業も行っております。

 リペア素材に及びリペア箇所によっても作業の良否がありますのでご依頼前に必ず現物や詳細画像をご提示ください。

 ヘッド面関連のリペア加工後、溶接熱で最小限の歪みがでますので必ずヘッド面の面研磨を施してください。

 また、数十年前のパーツで入手困難な製品のリペアも多々ありましたがトータルコストもおおよそですがご提示可能

 ですので製品に見合った価格でない場合はお勧めしません。

 もちろん、強度や使用リスクも併せてお伝えいたします。